この映画は高校生の頃、現代国語の授業で観ました。その衝撃が忘れられず、この後遠藤周作の著作を読み漁りました。
私にとってのかけがえのない映画体験です。
そんな機会をくださった現代国語の先生ですが、名前はすっかり忘れているし、その先生について覚えているのは「あの先生って、かわいい子ばっかりひいきするよね〜」という友人の言葉だけ。
そんなもんですよね。
ちなみに、一度観ただけのこの映画の印象が強すぎて、スコセッシ版は未見です。
追記:高校生の頃の私は、この映画の感想文で、踏み絵を踏んだフェレイラ神父は、そのあと自暴自棄になったんじゃないかと書いたことを覚えています。
心の中の信仰を失ったわけではない彼について、このような想像をするのは、幼稚だったな、とついこの前まで思っていたのですが、ここへ来てそのような顛末もあるかもしれないと思っています。
もちろん、村人の苦しみを救うために転んだ時の彼の心は尊いですが、人間の心や行動には一貫性
がないこともしばしばあると思うので。
しかしこれは、「沈黙」の本編とはあまり関係ない話でしたね。