じみー

血涙の志士のじみーのレビュー・感想・評価

血涙の志士(1928年製作の映画)
4.5
元アイルランド独立運動家(な気がするけどよくわからん)、今はアルジェリア外人部隊将校のホーガンが、妹を捨てて死に追いやった悪漢ダーシーに復讐するため、故郷へ舞い戻る。と、死刑を乱発して悪名高き判事の父の言いなりに愛に背いてダーシーと結婚した娘のメロドラマが絡む。

絶対撮影中に死者が出てる競馬シークエンスが最高🏇🏇🏇こんな現場絶対参加したくねえ!

全体的にはかなりゴシックホラーな雰囲気で、20年代っぽい多重露光による幻覚描写とか、お決まりのお化け屋敷炎上(いい燃えっぷり)とかある。

娘は常にブレザー姿、ときには男装も見せて、20年代ファッションといえばそれまでかもしれないが、男と見つめ合うバストショットなんかかなりクィアな印象。同衾の拒絶と財産所有によって女が結婚関係をコントロールするのは「静かなる男」にも通ずる。
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