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金田一耕助の冒険のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

金田一耕助の冒険(1979年製作の映画)
3.8
今やTVに映画に文庫本ベストセラーと、押しも押されぬ人気スターとなった、名探偵・金田一耕助(古谷一行)と、その良き相棒・等々力警部(田中邦衛)。
もじゃもじゃ頭に着物、袴の金田一は古き良き犯罪捜査を夢みるロマンチスト。等々力はそんな金田一をもてあましながらも、しぶしぶと付き合ったりしている毎日だった。
今日もスケジュールの合間をぬって二人そろってCFに出演することになる、
カメラの前で何とかポーズをつけようと必死になる。
ところが旧式カメラに仕組んであった爆弾が大爆発した!誰かが金田一&等々力の名コンビの命を狙おうとしているのだ!
そんな時、巷で話題の美術品窃盗団のリーダーのマリア(熊谷美由紀)に、金田一耕助唯一の未解決事件「瞳の中の女」を金田一耕助に解決して欲しいと依頼する。
全体的に角川映画で今まで映画化された金田一耕助シリーズのパロディに加えて、「柳生一族の陰謀」「八甲田山」などのパロディを取り入れ、金田一耕助シリーズを茶化しまくっている。
おどろおどろしい過去の血の因縁が絡んだ殺人事件でなければ興味がない、スター気取りで、「美しい古い日本で起こる美しい事件」を追い求めるロマンチストで、謎解きにもったいぶる金田一耕助像は、今までの金田一耕助シリーズの金田一耕助の戯画で、映画のスタッフに対して本音を激白する金田一耕助は名探偵の中にある闇を感じさせ、金田一耕助ファンの踏み絵になるサスペンスミステリーコメディ映画。
「美しい日本も少なくなりましたね」
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