スギノイチ

喜劇 セックス攻防戦のスギノイチのレビュー・感想・評価

喜劇 セックス攻防戦(1972年製作の映画)
3.2
山城新伍の喜劇シリーズの中でも抜きん出て下品。
渡辺やよいの母乳調理、杉本美樹の陰部映倫マーク、三原葉子の膣圧鍛錬、内田良平の出刃亀忍者、多々良純への女性ホルモン注入…
競い合うような下劣映像の羅列。
「流したベビーは23人」「全日本のぞき連盟東京支部」「変形騎乗位ラクダくずし」等々、次々連発されるパワーワード。

バカ映画ながら、山城新伍が己の医者哲学を警察に向かって力説するシーンがある。
著署『河原乞食考』によると、山城新伍の父親は町医者で、主な客層はヤクザ、娼婦、在日朝鮮人等のマイノリティだったとか。
そこで学んだ彼らへのシンパシーと人間のエゴが原体験だという。
どんな気持ちでこの役を演じただろう。
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