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斜陽のおもかげのnorisanjaroのネタバレレビュー・内容・結末

斜陽のおもかげ(1967年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

皆さん書かれているように、檀一雄役の檀一雄は必見である。それもそうだが、『津軽』の読者にはお馴染みであろう、N君こと、中村貞次郎さんも出演している。(蟹田の観瀾山公園にある太宰の石碑を案内する人)この二人が出てくると、映画が急にドキュメンタリータッチになるのも面白い。
一流の役者の演技もあれば、上記の檀一雄のようなとぼけた味わいもあり、不思議な雰囲気の映画。ともあれ、太宰治が好きな方にはぜひお勧めしたい。
「津軽っていいですね」、吉永小百合と共に僕も心の中でそう呟いた。
・メモ
〇ご飯粒を顔につけて、鏡の前でおどける、吉永小百合。
〇恋人が死んだと勘違いして泣き崩れる吉永小百合に、あなたの探す恋人はあちらにいるよとばかり、顔で山小屋の方向を指し示す、笑顔が無駄に怪しい男。
〇旅館をやっていた当時の斜陽館の雰囲気が味わえる。泊まりたかった!
○越野タケがやっていたと思われる、金物屋が出てくるが、あれは本物だろうか?
〇あと、あれは太宰のお兄さん(文治さん?)、ということでいいのだろうか。あの人はさすがに役者だろうが。関係性の説明がない。まあ、いいけど。
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