ocho

ドリームガールズのochoのネタバレレビュー・内容・結末

ドリームガールズ(2006年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます


全体的には、ミュージカル調。気持ちが晴れるものを見たいなと思ってみたのですが、思いの外イラついている事と状況が被ってしまい怒りを底上げしてしまいました。

"女は理由があるからキレる"のであり、それをお前はおかしい!と一蹴するのはどうかと思いましたね

大衆向けに売り出す時に、ビジネスとして、美しいディーナ(ビヨンセ)を中心に置くというのは仕方がないし、理解はできる。でも実力のあるエフィー(ジェニファーハドソン)に少しでも花を持たせるやり方もあったんじゃないか?と思いますね…
そこが下手くそ。チームの崩壊を招いたのはカーティス(ジェイミーフォックス)です。

たしかにエフィーのキレ方は暴言を吐きすぎてよくないけれど、だんだんとあからさまにディーナだけを贔屓にしていく場面は痛々しい。
カーティスは最初エフィーと付き合ってたのに、乗り換えたのがクズすぎました。。美人なのは最初からなんだから最初からディーナと付き合えばよかった。

そしてのちにわかるのが、エフィーが感情コントロールできなかった一因が、カーティスの子供を妊娠していた事!!
でも、それすらも隠しとおすエフィーの気丈さに泣けてきました。
"責任を取らずにワガママだけ"と言っていたカーティス、よくお前そんなこと言えるよな…

色んな人から見捨てられてしまったエフィ、でも自分の力で立ちあがろうとするところに勇気づけられる…
でもここでまたカーティスのクズ炸裂…
元カノの曲を盗用して、また売れようなんて、プライドもクソもない…そういう男ですよね…きらいです…

カーティスには頼むから持ち直してくれ!!と願いましたが、割と最後までクズでした…

だんだんと傍若無人になるカーティス。
長年の歌いたくもないスタイルをやらされておかしくなったジミーは全国放送でヘマをしてしまいますが、それによってクビにされ、ヘロインの過剰摂取で、死んじゃうという…
なんと悲しい…この話で地味に可哀想なのは
8年もジミーと不倫関係にあったローレルですね…

最後に4人目としてエフィを改めて迎えたところはよかったのですが、その先の部分はそんなに語られず、とりあえずカーティスがクズでムカつくという気持ちが残ったままなのが消化不良な映画でしたね…
ミュージカル映画とすると楽しく見れるマンマミーアに軍配が上がります。

この映画、デスティニーズチャイルドの流れを体現したものかと思っていたんですが、違ったんですねぇ、、、
でもまぁ、グループの中でいちばん美人だけが大成功したという、悲しいかなの構図は変わらない…
もちろんビヨンセは華も実力も素晴らしいので大好きですが!
ocho

ocho