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オペレッタ狸御殿のBaadのレビュー・感想・評価

オペレッタ狸御殿(2004年製作の映画)
5.0
最初の10分見損ないました。
それでもこの点数でお釣りが来るぐらい大満足。

まず、和服の柄あわせや着こなし見るだけのためでも一回費やす価値があります。可愛らしいお話なので全体的にちょっと彩度を落とし気味で、狸姫以外は予想していたよりは地味目の柄物同士の難しい色あわせのはず、ですが美しい。ラストの方で姫の衣装は全部衣紋掛けにならべて見せてくださいますが、雨千代の方も見たかった(ひょっとして私が見逃しただけ?)

チャン・ツィーの身のこなしも素晴らしい。踊りが入っている音楽映画の場合、主演女優の運動神経がいいか悪いかは確実におもしろさに影響する、と言うことを今回発見しました。ミュージカルにしっかりしたストーリーが必要になったのは主演女優の踊りが下手だったのが始まりだったんじゃないか、なんてしょうもないことを考えたりしました。

オダギリ・ジョーとチャン・ツィーのカップルが顔だけじゃなく全身アップに耐えると言うことも素晴らしい。これでこそ映画スターです。『2046』を見たとき素晴らしいオーラを発している中華系の映画スター達を見て、今の日本ではこういう役者さん達ほんとに少なくなったなと残念に思いましたが、よくぞ見つけてきたものです。(女優さんでは助演級はけっこういそうですが、主演級では宮沢りえちゃんぐらいか?)

あと素晴らしいセットと撮影。

この辺まで見ていて大満足であとはあんまり気が回りませんでした。どういう話かピンとこなかったので、もう一度見に行きたい。

子供を連れて見に行かなかったことを後悔しました。きっと奇天烈な感想聞けて楽しめただろうと思うのに・・・
この映画子供でもぜんぜん大丈夫、ってなんで宣伝しなかったんでしょうね。

気に入ったのでDVDも買って何度か見ました。
大島ミチルさんの主題歌がお気に入り。

(初公開時劇場鑑賞)
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