半変人のお調子者

ボディ・ダブルの半変人のお調子者のレビュー・感想・評価

ボディ・ダブル(1984年製作の映画)
3.9
同棲相手の不倫を目撃したジェイクは彼女の家から出ていく事を決意。住む場所を探していると、友達から高級住宅の留守番を頼まれる。その家からは毎晩決まった時間にほぼ裸の女が部屋で踊る様子が見えるのだった…

『裏窓』と『めまい』の要素を足したような映画。
撮影方法や展開までヒッチコックっぽいけど、裸の女体を惜しげもなく見せつけてくるなど、「エロさ」が加えられてる事で全く違う印象を受ける。

主人公、初めは不倫されて可哀想だけど、覗きに尾行、下着取りなどの変態行動の連続に、一体これはどういう気持ちで見ればいいのか…と戸惑ってしまう。
真実を言っても全く信じてもらえない状況を作り出す為なんだろうけど、自業自得感が否めない…

最後のオチについては、悪役の顔をよく見ると真相がすぐ分かってしまうのが痛かったかなと思う。

『ボディ・ダブル』というタイトルが、
①グロリアとハリー
②ジェイクの証言によって、サムが「ある男」という仮想の身代わりを作り出した事

というダブルミーニングであるのは上手いと思うけど。

映画評価基準

この映画が好きか 7
没入感 7
脚本 7
演出 9
映像 9
キャスト 9
音楽 8
余韻 8
おすすめ度 7
何度も観たくなるか 7

計78点