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ロード・オブ・ザ・リングのkuuのレビュー・感想・評価

ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)
4.0
『ロード オブ ザ リング 旅の仲間』
原題 The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring.
映倫区分 G.
製作年 2001年。上映時間 178分。
世界的ベストセラーであるJ・R・R・トールキンの『指輪物語』を映画化した傑作ファンタジー3部作の第1部。
監督は『乙女の祈り』のピーター・ジャクソン。

ホビット族が平和に暮らすホビット庄の青年フロド・バギンズは、111歳の誕生日を機に旅立つ養父ビルボが残していった、ひとつの指輪を手に入れる。
しかし、その指輪こそ、かつて冥王サウロンが作り出した、世界を滅ぼす魔力を秘めた禁断の指輪だった。
遥か昔に肉体を滅ぼされたサウロンは、指輪に封じ込めた力を解放し、再び中つ国を支配しようと徐々に魔力を強め、世界には暗雲が漂っていた。指輪を破壊するには、遥か彼方にある滅びの山の火口に投げ捨てるしかなく、フロドは人間やエルフ、ドワーフの各種族から集まった旅の仲間とともに幾多の危険が待ち受ける旅に出る。。。

Amazon Originalドラマ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』を観ようと、ふと、オリジナルはどないな内容やったかと。。。失念。。。
改めて視聴しました。
今作品のプロットなんちゅうても複雑すぎ。
ここで深く要約することはできません。
その中心は魔法の指輪である(トールキンは『ニーベルングの指環』(ニーベルングのゆびわ、ドイツ語: "Der Ring des Nibelungen")は、リヒャルト・ワーグナーの書いた楽劇からモチーフを借りたようで、悪の腐敗する力を象徴的に表現している)。
この指輪は持ち主に絶大な力を与えるが、悪の目的にしか使うことができない。
指輪に魅せられた時、善人でも変わるあの顔はそこら辺のホラーモンスターより怖い。
ビルボ然り、森の奥方カラドリエルでさえ悪の顔を覗かせる。
映画の冒頭で指輪を所有しているのは年老いたホビットのビルボ・バギンズで、彼は何年も前に指輪を手に入れたが、その力を知らないままだった。
彼は魔法使いのガンダルフから、指輪を最初に造った邪悪な冥王サウロンが、中つ国(物語の舞台となる想像上の世界ミドル・アース)を奴隷にするために指輪を取り戻そうとしていることを警告される。
『指輪の仲間』は、ビルボの甥であるフロドとその仲間である『仲間』が、指輪を破壊する旅に出るまでを描いている。
ピーター・ジャクソン監督の故郷であるニュージーランドの美しい風景をバックに撮影された今作品は、アクションシーン、特に戦闘シーンが見事に表現されています。 
また、ハワード・ショアーの鮮やかで刺激的な音楽も重要な要素となってるかな。
しかし、今作品の成功の最大の理由はやっぱり、演技にあるかな。
多くのファンタジー映画では、演技は特殊効果やドラマチックなストーリー展開よりも重要視されず、演技の水準がおかしなくらい低くなっているものもある。
ジャクソン監督はこの罠にはまらず、キャストから素晴らしい演技を引き出しているって改めて観て思います。
その数は多すぎて、すべてを挙げることはできないけど、中でも、ガンダルフ役のイアン・マッケランは、知恵と権威と優しさを併せ持つ演技で、最高やった。
モリアの鉱山でバルログと戦うシーンは、おそらくこの映画で最も心を打つものでした。
フロド役のイライジャ・ウッドは、その儚げで壮大なルックス、彼の勇気と決意を表現すると同時に、肉体的・精神的な弱さをほのめかすことに成功してる。
また、ガンダルフの元同僚で、臆病さと私利私欲のために悪の勢力と手を結ぶよう誘惑されるサルマン役のクリストファー・リーや、サウロン自身に対して指輪を使うことに執着し、仲間たちが指輪の力に堕ちることを恐れてその道を拒否して破滅するボロミア役のショーン・ビーンも巧みやった。
とにかく仲間意識が良い意味で熱く、今でも十分映像で唖然とさせられる作品やった。
3時間ぶっ続けで、これほどまでに度肝を抜くシーンが次から次へと出てくる映画は、今でも他にあまりないんやないかな。
中には筆舌に尽くしがたいものもあり、それがCGであろうとあまり気にならなかった。
その美しさもさることながら、怪物や神話的なキャラが登場するアクションシーンの凄まじさにも驚かされる善き作品でした。
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