トムヤムくん

ラバーのトムヤムくんのレビュー・感想・評価

ラバー(2010年製作の映画)
3.0
なぜかタイヤが自ら動き出し、念力で人や動物を殺していくホラー映画。

開始早々なぜか道に椅子が並べられ、なぜか車が椅子をなぎ倒す。そして、なぜかトランクから警察官が現れて、なぜかこちらに語りかけてくる。

序盤からわざわざ「この世の全ては理由のないことの連続である」、「この映画は“理由がない”ことへのオマージュである。“理由なし”こそ表現の最強要素だ」とご丁寧に説明してくれるのがちゃんちゃらおかしくて仕方なかった。

実際、本当に何も意味のない「無」の映画であるから余計に笑える。全部見終わったあと、序盤のこのシーンだけ再度見返した。

まぁやってることはほとんどNHKの『ボールくんの旅』や『ケシゴムザウルス』と同じなので、そこまで目新しいものではなかった。オープニングがピーク。