雨丘もびり

ラバーの雨丘もびりのレビュー・感想・評価

ラバー(2010年製作の映画)
4.5
これ私、すごく好きです("^..^")。
前向きなメッセージが込められてて、目が覚める気分☆

タイヤがころころ転がって、出会った人々を念力で爆死させてゆくゴア映画w。
言葉をしゃべらなくても表情豊かなタイヤ(ロバートくんっていう名前なのね)の、喜怒哀楽がすっごくチャーミングw。
転がり方を覚えて、
コワす楽しみを知って、
女のハダカをしげしげ眺めて、
タイヤ焼却所でぼーぜんと立ちつくして。

一言も喋らないタイヤなのに、活きいきしてて、なんか嬉しくなる。
飽きずに観れちゃう。見入ってしまう。


【劇中の出来事に"理由はない"】
映画の冒頭で、警察官がシニカルに
「偉大な映画には"理由なき重要な要素"が入っている」
「なぜなら、人生は理由のないことの連続だからだ」
と私たち観客に話し掛けてくる。

面白い映画に、なぜ?どうして?は必要無いと主張する監督。
(...なら、何が必要?)
それ考えながら観るのが楽しかった(^^)
答えはこの映画の中にいっぱい転がっている。


【理由はないけど、興味は湧く。それが映画】
ジェリーはどうやってトムをやりこめるのか?
キートンはどうやって助かるのか?
このタイヤどうなっちゃうのか(笑)。
登場した瞬間、観客の興味を引き付けるキャラクタたちが繰り広げるドラマ。

人生を激的(dynamic)に劇的(dramatic)に回転させるのは、理由におしりを叩かれでではなく、感情と興味に突き動かされてだ。
だから私たちは映画を楽しむ。
豊かに生きるために必要なエネルギーだから!


人生に意味なんて無い。
楽しいこと見つけて転がっていけば、その轍が人生になるっ。
行っちまえハリウッド!!


皮肉っぽいアプローチのナンセンスなドラマだけど、とってもポジティブで普遍的なメッセージが込められてる。
楽しかったです☆
いいこと言ってるのに素直じゃない監督さんだね、めっちゃ私好みじゃん(=^O^=)