これ面白いよ!
ただのB級パニックとひと括りにするのはもったいない感じ。
何故か巨大な虫がわいわい襲ってきて、逃げたり戦ったりする主人公たち、というなんてことないプロットなんですが。
なぜ虫が巨大化しなぜ人を襲うのか、その説明の一切を省いた潔さ。
ひとまず集まった仲間でこれからサバイバルが始まるのね!と思わせといて、面倒を起こしそうな奴からさくさく殺すテンポの良さ。
主人公であるノータリンのお調子者が、人類の危機であるはずの状況に悲壮感を持ち込ませないでいてくれるから、楽しく観れるその軽さ。
それでいてお調子者のまま何となく成長もしていって、パパや仲間との絆も感じさせてくれる人間ドラマ。
キャラ立ての為だけにその設定にしたとしか思えなかった難聴の青年が、きちんと意味のある活躍をしてくれるクライマックス。
期待し過ぎずに観るなら全然悪くない、むしろ良作だと思います。
テキトー人間、知的なヒロイン、コワモテ警備員、難聴青年、お色気お天気お姉さん、軍人パパ、チンピラ、理系アジア人女性、
…といった多彩なキャラ設定は全部は生かしきれてないんだけど、伏線の回収の仕方なんか見ると、もともとは深い思惑があって書かれた脚本なのかも?と思わせてくれる、意外としっかりした展開のドラマです。