独特で強烈な滑稽さと愚かさ、惨たらしさの中から見える"戦争"と"人間"。一見突き放されそうな作風なのに、そんなことはなく、戦争,人間が持つ様々な側面を見たような気にもなる。とてつもないバランス感覚で…
>>続きを読む「反戦」となると急に我を忘れてモノローグをぶち込みたがる岡本喜八。
コメディ調の前半から虚無的なラストに向かっていく流れは『独立愚連隊』からずっと変わらないが、この作品の場合、中盤の浜辺のシーンが…
「あいつ」と「あいつ」を取り巻く人々の人間味。今の人と同じようにふざけて同じように笑う。皮肉じみた喜劇が意味するのは悲劇を通り越して怒りそのものだった。
呪文のように「あいつ」がセリフを繰り返すのが…
名前もない一兵士の物語
戦争の無慈悲を描き反戦をテーマに持っているが
そこには小さなロマンスやコメディが散りばめられており
センスを感じる音楽や語りなどもあって映画としての完成度の高さ素晴らしい。
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このレビューはネタバレを含みます
人から豚へ、そして豚から神へ。
ある特攻隊員の喜劇と悲劇。
基本的にはコメディ寄りのバランス。
あいつの実直さ故に巻き起こる笑いと時に溢れる優しさ。
決して馬鹿にはせず、人間魚雷となっていったあい…