生きている間は兵士はネズミや牛や豚と言われ、死んだら神さまになれるという。いつ人間になれるのだろう。
愚かしくて哀しい。
若者の未来を奪う戦争が憎いよ。
ここは神の国ではなく人間の国。
虚しくて、私もバカヤローって叫ぶよ。
長崎に原爆が投下された後に特攻隊の人間魚雷に任命される。しかも手漕ぎボートで。
えー、そんなことあるかなあと思ったけど、アメリカからの空襲は終戦日当日まで続いていた。(終戦前日当日に全国10地域に執拗な空襲があり2日で2300名亡くなっている。) 日本はまだまだ戦おうとしていた。
この、決して名誉の戦死ではない、「戦果に貢献」しなかった多数の若者の死によって今の平和がある。それを感じられた哀しい作品だった。
戦争映画を観て初めて亡くなった兵士を身近に感じた。等身大の私達の同級生のように感じた。方程式も恋愛も楽しんでいる気弱なふつうの現代の若者像だったから。岡本喜八監督すごいです。
コミカルでブラックで芸術性の高い映像、舞台演劇のようでした。