誘拐された少女を取り返すミッションでバディを組むことになった、二人の刑事をジャッキー・チェン×クリス・タッカーが演じた、コメディ・アクション映画。
ストーリーは凡庸で面白味はなくあくまで添え物。ウィットに富んだ会話や二人のアクションを楽しめるかどうか。
アメリカ社会で人種差別の対象でありつづけてきたアフリカ系とアジア系の男性二人が、互いの文化を意識的にイジったりナチュラル差別発言をしてしまったり(黒人同士でニガーと言い合うのはブラザーくらいの意味に変換されるが、ジャッキーがクリス・タッカーを見よう見まねでようニガー！と挨拶するとブチギレられて乱闘になる)という、見方によっては過激なブラックコメディが繰り広げられるが、そのさじ加減は結構ウマイと思った。
ジャッキー・チェンのアクション目当てで見た人はどうだったんだろう。ダブル主演ということもあってジャッキーのアクションシーンは比較的少なめに感じた。椅子を使ったアクションや拳銃を片手でバラバラに分解する場面、そしてエンドロールのNGシーン集がはジャッキー映画魂を感じた。中国の文化遺産がこわれないよう守りながら懸命に戦うも、流れ弾により一撃で破壊されたジャッキーの絶望顔は笑ってしまった。
