TaiRa

処刑山 -デッド・スノウ-のTaiRaのレビュー・感想・評価

処刑山 -デッド・スノウ-(2007年製作の映画)
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続編が観たくて観賞。ウィルコラのサービス精神はとても好み。

雪山に遊びに行った若者たちがナチスゾンビ軍団に襲われちゃう偏差値ゼロ快作。ナチソンビは伝統的にたくさんあると思うけど、アインザッツグルッペン(『炎628』でお馴染みの移動虐殺部隊)のゾンビというのが気が利いてる。ゾンビになってもちゃんと思考能力があって大佐が指揮取ってる。襲われる若者の一人に映画オタクがいてゾンビあるあるに言及するんだが、それが終盤の超絶ギャグへの伏線になってる。名前も出て来る『死霊のはらわた』まんまな展開なんだけど、ちゃんと大事な精神も受け継いでる。あと若者たちが医学生という設定も絶妙に生きて来て笑った。前半部の台詞を細かく回収して行く見せ場の置き方も何気に丁寧。全く無駄のないムダな話。ゴア描写も派手だし、顔面を割ったら脳味噌が転がり落ちる、みたいなどうでも良いディティールの細かさが楽しい。終盤の決戦に向かうケレン味とかも好き。腐る程ある低予算ゾンビ映画とか、安易な『死霊のはらわた』フォロワーとはやっぱ違う。ウィルコラは分かってる人。
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