ハレンチ学園在学生

偉大なるアンバーソン家の人々のハレンチ学園在学生のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

アンバーソン家の没落は、息子(T・ホルト)が母(D・コステロ)の、自動車投資の資産家(J・コットン)との再婚を許さなかったことに端を発する。母が病死しその父のアンバーソン家の当主が虚しさを覚えて財産分与をするにあたり大した蓄えもなく家は一気に没落してしまうわけだが、それで受ける息子の報い−−母を亡くし一家離散し家を売り婚約者(A・バクスター)とも別れる−−があまりに大き過ぎるように思う。来るべきモータリゼーション社会の負の側面(自動車事故、温暖化)を予見させるラストはオーソン・ウエルズらしいと言えばらしいが、必要があったかどうか。ラストはアンとティムが再び結ばれるような余韻を残して終わる。ハリウッド映画らしいというべきなのだろう。個人的にはオーソン・ウエルズの映画は本人が出演しているほうが好み。