くりふ

サンゲリアのくりふのレビュー・感想・評価

サンゲリア(1979年製作の映画)
3.0
【♪いちにぃサンゲリア!】

久しぶりに、無心で100均ゾンビに浴したくなりレンタル。

ロメロゾンビに便乗したグロ叩き売り。でも、異様に美しいショットも唐突に挟まれます。

夜、森が背後の砂地を、牛歩戦術で近づくゾンビーズを引きで捉えた画がそれ。美術展で飾ってもいいくらい。

もっと汚物な映画と記憶していたが、トロピカルな舞台で空気は乾き、画は冷ややか。ゴカイやミミズ出てきても、意外と腐敗感は薄いのね。

一番古いお目覚め屍は400年物が出て来るが、どうやって白骨化せず、残り血もあれだけ噴き出るのか?…一番謎だったりします。

邦題はイタリア語Sangue(流血)+サスペリア(自社配給)ってことで、勝手に造語したらしい。東宝東和らしいバッドジョブだが、どうせならサンガリア社とコラボすればよかった。

つぶ肉入りトマトジュースや、トロピカル鮫味ドリンクとか。高齢層向けには、人妻眼球汁入り元気ドリンクとかね。

おっぱい要員は2名配し悪くない布陣。しかし、局部最低限隠しただけでダイビングなんてするもの?そりゃ、鮫もゾンビも寄って来るワケでしょう。でも、鮫はアノ撮影、明らかに嫌がっていたよね(笑)。

…等、画的な面白さはまああるが、物語としては、ゼンマイ巻いてやっと動くアンティーク品を眺める感じ。さすがに忍耐、要求されます。

ヒロインのティサ・ファローって、ミア・ファローの妹なんだね。おっぱい要員にならないのは、お家柄か、姉似の貧なる乳ゆえか。

何かのめり込める要因見つかるかなあ、と思ったが、ゼロ。もう死ぬまで見ないことでしょう。

…ゾンビになって蘇ったら別だけど。

<2020.2.5記>
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