真っ黒こげ太郎

サンゲリアの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

サンゲリア(1979年製作の映画)
4.2
1、2、サンゲリア♪

2、2、サンゲリア♪

それはサン”ガ”リア。
これはサン”ゲ”リア。




突如NYの町に現れた無人ヨット。
警察が調査に向かうと、船内にゾンビが!何とか射殺するものの警官が1人死んでしまう。
新聞記者のピーターは船の持ち主の娘のアン知り合い、調査のためにアンの父が手紙を書き残し、行方不明になったマツール島へ向かうことに。

クルージングに向かうカップル2人の船に乗せてもらい、マツール島に向かう一行。

しかし、恐ろしいブードゥーの呪いによって島中に恐ろしいゾンビが溢れまくっているのだった!!!!




島を訪れた一行が島中に蔓延するゾンビに襲われる、スプラッターなゾンビホラー。
ジョージ・A・ロメロさんの「ゾンビ」と人気を二分する(らしい)、ゾンビ映画の代表作の一つ。
「ハイテンション」を再視聴した際、特殊メイクを担当した方が本作の特殊メイク担当の人と同じ人だと知り、何となく観たくなりこれまた再視聴しました。w


そんな著名作ではあるが、お話自体は「島に来てゾンビに襲われる!」こんだけ!w
ありがち&捻りなしな潔さ!w
その所為か、前半のお話はそこまで面白くないし、結構ダレる個所もアリ。
(ただ、これでもルチオ・フルチさんの映画の中では練られた方らしい、他の作品はどうなってるんだw)


しかしまぁ、本作は残酷描写が凄まじい。
特に目玉をゆっくり木片に刺さってゆくシーンのおぞましさ!!
流石にダミーだとは思うが、よくあんなエグイ描写を堂々と映したもんだ。

肉をごっそり食いちぎられたり、内臓を抉られたり、頭を潰されたりと残酷描写満載で、スプラッター映画としては満足!

更に本作のゾンビは顔に虫がたかり、動きもノロノロで、姿も「くさった死体」としか言いようのない腐りっぷりなのは見事。
そんなゾンビ達が大量出現して主要人物の肉を抉りまくるからもう堪らない。w

他にもやたらエロイ格好で潜水する女性がいたり、ご丁寧に女優のシャワーシーンを挿入したりとサービス精神も満載!w
(なお、シャワーシーンの人は直後にゾンビの犠牲になるのは言うまでもないだろう。w)

更にはサメVSゾンビまで!?ホント、あのシーンは何だったんだw
(水中のゾンビ役の人とサメ君はお疲れ様。)

クライマックスのゾンビとの闘いも中々盛り上がる。
(火炎瓶が無駄に爆発しまくるのも好き。w)
オチの悲惨さも結構好き。あのニューヨークを舞台にした正式な続編も観たかったなぁ。
(まぁ、あの「サンゲリア2」も結構好きなんですけどね。w)

しかし、周りの人々はゾンビ達に惨殺されまくっているのに、悲鳴を上げる人があんまりいないのは何故なんだろう。w(看護婦の人はパニクってたけど。)

後、数百年前の死体って、流石に土に還ってないか?w


まぁ、しょうもない難点(というか、突っ込み所w)も多いが、スプラッターなゾンビホラーの開祖として観るべきところは多いので、スプラッターホラー映画好きなら一見の価値はあるんじゃないかな。

しかし、これが一番真っ当なストーリーな作品って、他のフルチさんの作品はどんだけ支離滅裂なんだw
逆に気になってきたぞ。w