ペコリンゴ

東京残酷警察のペコリンゴのレビュー・感想・評価

東京残酷警察(2008年製作の映画)
2.7
記録。
治安維持出来なさそうな警察たち。

『片腕マシンガール』『デスカッパ』と同じTOKYO SHOCKシリーズ第二弾の和製スプラッターアクション。

舞台は警察が民営化され、エンジニアなるミュータントと熾烈な攻防を繰り広げる近未来。亡き父の遺志を継ぎ警察官となったヒロインの闘いの物語…いや、この映画の物語なぞ無いに等しいか。

タイトルよろしくとにかく血糊、グロ、あるのはそれだけ。内容なんて無いようなもんで、それを欲しがるとつまんなく感じちゃう。視覚のみで楽しめれば良作たり得るかも。

だけどその視覚にしてもなんか安いというか、質より量的な印象でちょっと個人的には評価が難しいかなぁ。13年前の作品の技術に現代の目線で言うのはフェアじゃないのかもしれないけどさ。

劇中でインサートされる架空のCMも個人的には減点要素。最初こそ映画の世界観を印象づけるのに一役買ってるなぁと思ったものの、あんなに何度もやられるとクドイし鬱陶しい。

警察が例え人間であっても問答無用で殺戮するバイオレンス集団として描かれていることにたいした意味づけがないことからも、この映画が見せたいものは明らか。

そこに楽しみを見出せるかどうかが問われるピーキーなドB級映画。僕はダメでしたが、ハマる方はハマりそう。