たた

ショート・サーキットのたたのレビュー・感想・評価

ショート・サーキット(1986年製作の映画)
4.5
自我に目覚めたロボットの逃走劇。

と言っちゃうと簡単ですけど。

アイアン・ジャイアントが好きな人は楽しめるかも?

〝生まれた〟ばかりのNo.5の健気な思いに少しでも共感できたなら、ラストシーンはきっと泣けます。(*´ω`;)
そして同時に優しく笑えるでしょう。

あらすじ

落雷によるショートの衝撃で、自我が芽生えてしまった軍用ロボットの「No.5」

研究所から抜け出した彼は、回収に躍起になる人間たちに訴えます。

「No.5  alive!」   
自分は生きているんだと。命があり、魂があるんだ!と。

もちろん研究所側は信じないので、もはや「危険な欠陥品」でしかないロボットの破壊or回収作戦を強行します。

彼と出会い友達になったステファニーと、もともとロボの軍事利用に反対だった開発者のクロスビー博士は、彼を救うために行動を共にしますが…

・・・・

No.5の奇跡の造形に拍手!
メカ感丸出しの無機質なロボットなんです。
まんまる眼鏡なカメラアイの四角い顔に、手はマジックハンド、足はキャタピラ。

なのに人間以上に人間らしく、豊かな表情と感情表現を見せてくれます。
(目を保護するまぶたみたいなパーツがみそ。あれはすごい発明かもしれない)

歌ったり踊ったり朝ごはん作ってみたり、
すごいスピードで本をめくって読破したあと「あ゛ーー!」とビールのひと口目を飲んだあとみたいに感嘆するのがかわいい。

クロスビー博士のチューリングテスト?の果てに、朝焼けの荒野に響き渡るNo.5の笑い声。

カチコチなロボットなのになんでこんなにかわいいんだろー。

No.5に心が生まれたのは落雷がきっかけですが、
同時にもちろん、監督や製作陣や声優さん、共演した役者さんたちが彼に魂を吹き込み、
命あるキャラクターとして存在させているわけです。
ありがとうと言いたい。
たた

たた