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釈迦のpapandaのレビュー・感想・評価

釈迦(1961年製作の映画)
3.7

日本初の70mm映画の超大作でオールスター作品。今見ても相当力を入れて作っているのが十分感じられる。釈迦の生涯を描いているが、超大作というと当時はこういう聖人伝になってしまうのか。どうしても大味でステレオタイプな感じがする。それでも神殿の崩壊シーンとかブダガヤの降魔のところとか、見所はたっぷり。
劇場で見るのは初めてなので、伊福部先生の音楽に集中して見た。「釈迦」というとダビングにまつわるエピソードの残るあの2ヶ所は特に気をいれてしまった。伊福部音楽は時に重厚に時に舞台となる場所独特の調べを奏でている。この映画のサントラ盤が出ているなら是非欲しい。昭和28年のバレエ「人間釈迦」、この映画、そして平成元年の「交響頌偈 釈迦」と繋がっていくので、今日は帰ったら「交響頌偈 釈迦」を聴こうと思う。そしていつか、バレエ「人間釈迦」を蘇演してくれないかな。
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