Jeffrey

釈迦のJeffreyのレビュー・感想・評価

釈迦(1961年製作の映画)
3.5
‪ ‪ ‪「釈迦」‬
実はまだ未見だった三隅研次監督がブッタの生涯を描く「釈迦」のBDが遅らせながらも発売され届く。勝新太郎や市川雷蔵という豪華キャストも見所だが、なんせ日本初の70mm作品ってのが良いね!これから157分の大作を初鑑賞する。
‪冒頭、二五〇〇年前。インド北方のカピラ城。大光輪、天と地、予言、木に開花。ご誕生、白鳩が飛び立ち、洞窟、赤子、釈迦の幻想的なシルエット…本作は三隅研次が日本初となる七十ミリスーパーテクニラマによる超大作映画で、この度初見したが圧倒的な画作りに圧巻。これ程迄に魅力的なカッ‬トの数々に目を奪われる…それに大規模なオープンセットの凄さ、当時ベンハーやスパルタカス等の歴史大作が西洋にあったが日本にも劣らず素晴らしい歴史大作があったもんだ。終盤の大魔像の聳え立つ迫力と神聖なる神殿の美的感覚、古代インド文化の再現、東洋の聖者 釈迦を徹底的に描いたハリウッド映‬画も真っ青のスケールで映した傑作だ。本郷、勝、市川、川崎、京と大映のスター達の芝居も圧倒だ。また仏教徒に対する処刑や迫害、像に踏み潰され…と奴隷らは働く。物語はジッタ太子が生まれた二十年後を舞台に仏陀の入滅迄を描く。正にロマン、スペクタクル。大作主義の決定版みたいな最高の一本だ。‬
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