shibamike

風の中の子供のshibamikeのネタバレレビュー・内容・結末

風の中の子供(1937年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

「あーああーー!」

と、子どもがターザンの声真似をすると、町中の子ども達が一斉に集まってくる。
大勢の子ども達が集まってもすることなど特になく、無目的に全力で走って駆け回るだけである。
全力で駆け抜ける子ども達はそのときまさに風であらう。
自分にもああいう時があったと思った。走り回るだけで愉快で、屈託なく笑っていた頃。

父親が犯罪容疑で拘束され、仲良し兄弟の弟が親戚?の家へ預けられる。ヤンチャ盛りの弟君は危険な遊びばかりして、周囲の大人をヒヤヒヤさせっぱなし。

そんな無邪気な弟君も家庭の切迫した事情の前に無邪気でいられなくなる。しかし、彼の願いは以前のように家族みんなで暮らしたい、この一点だけであり、「僕、何でもお手伝いするから!」と哀願するところなどはうるっと来た。

大人の事情や世間の都合など、子どもにはどうしようもない風に翻弄されるも、最後には父親が帰って来て、子ども達がまた風の子となって、ターザンごっこで元気に駆け回るという、ハッピーエンド。
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