女優さん目当てで観たいと思った初めての映画。
残念ながら近場で上映していなくて、当時LDのソフトを購入した記憶がある。
思い出深き青春映画。
当時の富田(当時は冨田)靖子は美少女であることは間違いないのだが、テレビを賑わせていた絶対的なアイドルのような可愛さではなく、もしかしたらその辺りにいるのではないかと錯覚させるような自然体の可愛さだったと思う。
その自然体な美しさがこの作品には合っていたのだろう。
そして今では名脇役として活躍しているが、その高い演技力の片鱗は今作品でも垣間見ることができる。
また思春期の女の子を主人公にしながら、愛だの恋だのという方向には持っていかずに、むしろ生と死について扱っているのも良い。
暗くなりがちなテーマを扱いながらも、爽やかな印象の映画に仕上がっているのも今作品の魅力であろう。