ホラーB級小僧

アイコ十六歳のホラーB級小僧のレビュー・感想・評価

アイコ十六歳(1983年製作の映画)
3.7
40年ぶりの観賞
実は青い屋根に座るアイコの姿以外
ほとんど内容は忘れていた

改めてみると
変わった脚本に驚く
冒頭10分ほどは普通の能天気な青春映画
と思いきや合宿の夜の突然の会話
「人を殺す事に協力したのよ」と
カンパの話
この映画はアイコの回りで起こる
様々な出来事の結末だけをみせてくる
起承転結の起承転がない
そこで揺れ動く彼女を描いていく構成だが
それが案外よかった

死体を見つけるエピソードも
スタンド・バイ・ミーの公開前と言うのに
すでに取り入れているのも評価したい

テーマでもある死を軸に
アイコの感情をゆさぶっていく

「死ぬことは、生きること」

16才の疑問が刺さる