たけき夏アニメーション

アイコ十六歳のたけき夏アニメーションのレビュー・感想・評価

アイコ十六歳(1983年製作の映画)
3.8
友人の金子くんちでWOWOWで録画したやつを見せてもらいました。
ワケわかんねーメチャクチャなクソ映画だから早送りで見ようよなんて言われてね。

でも開始早々頭悪すぎる80年代独特のドイヒーなおバカファンシーノリで始まって(製作総指揮:大林宣彦)、僕こういうのがアホほど好きなんであっという間に引き込まれちゃったンだなァ〜これが。

開始1時間くらいまでは、富田靖子が手首切ったり合宿で男子がチンコ出しながら浜辺で女子を追い掛け回したりだとか花火したりとか弓道やったりとかで超楽しかったんですけど、
ラスト30分くらいで急に生死がどうこうとか気にくわないクラスのアイツとの和解だとか普通の映画みたいな余計な要素が入ってきて、最後いきなりバイクがドーンってなって切断面から骨が突き出したりして何となく成長した感じで終わりました。でもそういうのいらねーから!ずっとファンシーおバカでやってくれりゃいいのに!

そういう点で、大林宣彦の劇場デビュー作『HOUSE』はカワイ娘チャン達がファンシーに全滅するのを80分続けるだけという意味で本当に稀有な作品なんだなと思いました。(本作のデブキャラ:ムックのネーミングセンスは、ハウスのデブキャラ:マック(最初に井戸で死ぬ焼き芋キチガイ)を思い出さずにはいられない)

音楽の原由子(from S.A.S)などが素晴らしい!サントラ欲しい!