さすらい農場

陸軍中野学校 開戦前夜のさすらい農場のレビュー・感想・評価

陸軍中野学校 開戦前夜(1968年製作の映画)
3.9
日本海軍機動部隊
千島 ヒトカップ湾 集結ニテ
現在 北東太平洋 東進中ナリ
目的地 ハワイ 真珠湾
十二月八日 決行セリ

戦前戦中に実在した帝國陸軍の極秘スパイ機関の活躍を描いた第5弾はシリーズ最終章!
昭和16年 最高機密が米英に漏れた事が発覚!
敵情報網[P機関]との熾烈な諜報戦開始!
みなぎる緊張!
飛び交う暗号!
刻々と迫る日米開戦!

スパイになった時から、名前も過去も未来も捨てた男 コードネーム[椎名次郎]
敵の自白剤にも負けなかった精神力の彼が、初めてその女 一ノ瀬秋子に明かす[自身の素性]
[人間、信頼しあえる相手がいるって事は幸せでしょうね…]

敵も味方も信用できない非情な世界
どっちに転んでも破滅的な展開が全てのアクションを虚しく映す
何の為に命を懸けるのか?
巨大な疲労感の前にチャチな小道具の出番無し!
ラストで明るく勇ましく轟く軍艦マーチが [日本のたどる道] に重く残酷にのしかかる。

〈マラソン完走の感想〉
心が“乾燥”しました。と言いたいけど、割と満ち足りてます(^^)
娯楽映画として観るには重すぎる世界
現在ではとても描けないテーマ・テイストを噛みしめました。
現代の視点から歴史云々を語る映画ではありませんが、ためらわず断言できるのは
【市川雷蔵さんのクールな魅力は永遠に不滅 】

ありがとうございました🙏