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処刑の丘のoのレビュー・感想・評価

処刑の丘(1976年製作の映画)
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戦争で捕虜になることの無慈悲さに圧倒的リアリズムを持たせる様々な顔、表情のバリエーションに打ちひしがれる。
パルチザンに巻き込まれた人たちの顛末は見るに堪えないけれど、これが現実なのだろうと思わせるナチスドイツの冷徹さを感じずにはいられない。
終盤、それまで語られてはこなかったにもかかわらず、顔のクローズアップの切り返しを繰り返すことで、彼と少年の関係を示唆する演出は本当にお見事。
美談や綺麗事には収まりきらない、戦争の現実を伝えようとするこの映画の価値は計り知れない。
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