Jimmy

処刑の丘のJimmyのレビュー・感想・評価

処刑の丘(1976年製作の映画)
4.3
シネマヴェーラ渋谷にて鑑賞🎥

ウクライナ生まれの映画監督ラリーサ・シェピチコによる戦争を通じて「人間の在り方を問う映画」であった。

第二次世界大戦中、ナチスドイツ軍が迫る中、パルチザン部隊が銃弾・食糧が無くなったため、二人の男を占領下集落で調達するように派遣するものの、二人は逃亡の末にドイツ軍に捕らえられる。
一人は裏切って生き延びる道を選び、一人は処刑されることを受け入れて……という生死を巡る葛藤を描いたドラマになっていく。

そこに、既にドイツ軍に協力している審問官、捕えられた村人たちも描かれるのだが、クローズアップの多用により、登場人物の表情から彼らの気持ちを読み取ろうとするのだが、フレーム外で起こっている事が気になる。
これは、監督が意図して演出した「フレーム外の上手い演出」なのではないか?…と思わされる🤔

クローズアップの多用と記載したが、処刑の丘を映すロングショット、処刑を受ける瞬間に男の視線として捉えた山々などが見えるロングショット、これらも見事‼️

観終わって強烈なインパクトが心に残る映画💕⚡
Jimmy

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