曹洞宗の開祖として教科書でも学ぶ道元。天才肌の僧であっという間に仏門の真理を体得し、日本で広めたと思っていたら、大違い。中国では正師を探し苦労し、日本に帰ってきたら異端の考えを良く思わない比叡山の門徒から迫害され、色んな苦労を重ねて、越前の永平寺を建立され、教義を広めていったことを知りました。
如浄禅師、寂円禅師、波多野義重、孤雲懐奘、徹通義介と初期曹洞宗の重要人物が網羅されており、さらに「眼横鼻直」、「空手還郷」、「只管打坐」、「八大人覚」などのエピソードや教えにも触れられており、道元を知るキッカケとしてとても良い映画だと思います。中村勘太郎の演じる道元の演技も素晴らく、見てて飽きることはありませんでした。
