SONIA

復活の日のSONIAのネタバレレビュー・内容・結末

復活の日(1980年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

まず驚いたのがこの時代に今まさに問題となっている新型ウィルスの脅威がテーマとなっていたこと。そして角川映画全盛期ということもあり、かなり予算がかけられている作品だなと思った。ほぼ英語、外国人の役者の多さ(残念ながら演技はもう一つだったが)、深作欣二監督、海外ロケなど、実験的で贅沢な作りだ。

前半はウィルスの脅威に世界が飲み込まれていく様子が描かれている。

だが後半が冗長で退屈だった。
ウィルスだけがテーマでよかったのに、なぜか地震を絡めたことにより、なんだか安っぽい子供向けSFのようになってしまった。

主人公が歩いてワシントンから戻り元の仲間と再会するに至っては、映像的にはドラマチックでも無茶過ぎる。いくらでも車なんて放置されていただろうに。あと電源は喪失されていなかったのだろうか。

女性を性の道具化した設定も今なら大問題になるだろう。

終末的な世界観は当時の発想としては斬新的だが、テンポよく描けばもう少し危機的状況が伝わったのにと思う。
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