オーウェン

シービスケットのオーウェンのレビュー・感想・評価

シービスケット(2003年製作の映画)
4.4
大恐慌時代の人々を救ったのが馬という、にわかに信じがたい話ですが、これは実話というところに大きな意味があります。

出てくる人間たち全員が失望のどん底に陥り、シービスケットに会い再起を図る物語。
意図的にかも知れませんが堕ちている描写が少ないため、それほど絶望的に見えないのは少し残念。

ただ役者陣は3人とも大満足。
特に惹かれたのはジェフ・ブリッジス演じるフォードの人柄。
どんなに失敗しようとも手を差し伸べる優しさ。「ちょっとのケガで、命あるものを殺すことない」心に残るセリフです。

そして何といってもレースシーンの迫力はすごい。馬が駆ける蹄の足音なんか絶品。

ところで主要キャスト以外にも注目すべきは2人います。
一人はジョッキーのアイスマン。
実はこの方本物の騎手だそうです。それにしては見事な役者ぶり。
さらにはウィリアム・H・メイシーの芸達者な実況ぶりには拍手を送るしかありません。

人生において一度や二度のつまずきはだれにでもある。
大切なのはそこから闘うか。引き下がるか。良いセリフだ。
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