りふこ

シービスケットのりふこのレビュー・感想・評価

シービスケット(2003年製作の映画)
4.3
2014/11/11鑑賞 (DVD/字幕)

馬かわいい。

1930年代、大恐慌の最中のアメリカで、小柄で見た目も悪い落ちこぼれ馬シービスケットが、相性の良い調教師や騎手との出会いにより、やがて国民的人気を博すほどの競走馬へと成長していく物語。
原作は既読。
分類としてはドキュメンタリーではなくノンフィクション小説なので、多少の脚色はあると思いますが、基本的にはかつて存在した競走馬の実際にあった話です。
映画は原作を更に脚色しているので、戦績(どこでいつ勝ったとか)が少し違うかな?省略されてる部分が多いし。

まず、私個人の好みとして、馬という動物が好きなんです。
いいですよね、馬!可愛いし有能だし綺麗だし。
競馬のことはよく知らないけど、サラブレッドの見た目の機能美にはうっとりします。ばんえい競馬で走るような重量種の太い足も可愛いけど。
なので、馬が美しく撮れてるだけで無意識のうちに1.0点くらいおまけしている可能性があります、ご承知おき下さい。馬かわいい!

序盤の重要人物達の説明パートがちょっと冗長だったかな。もう少し短くても良かった気がします。
長い割に描写しきれていない気もするし……。
走るシービスケットを早く見せて下さい!!!
物語自体は挫折からの→友情・努力・勝利!くらいの、割りとベタなお話ですし、結局馬がかっこ良ければいい所はあると思う。

人間の中では馬主のハワードがキャラが立ってたと思います。この人、アジテーターとして超優秀ですよね……。
実際、シービスケットより戦績のいい馬は居たわけで、それをここまで歴史に残る人気馬にしたのは、ハワードの見せ方のうまさもあるよなーとは、原作を読んだ時にも思いました。
ちょっと調子よくて商売人だけど、愛すべき人物としてのハワードの魅力は映画からも伝わってきました。

馬映画として、非常に良かったです。
やっぱりひたすらに駆けていく馬は美しいものですね。
馬かわいい。
りふこ

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