さく

シービスケットのさくのレビュー・感想・評価

シービスケット(2003年製作の映画)
3.0
『シド・フィールドの脚本術』を読んで観てみましたシリーズ第二弾。本の中で繰り返し取り上げられていて、期待値かなり上がりまくりで鑑賞したのですが…

古き良きアメリカ映画って感じで、話の筋としては良さ気な感じなのですけれど、なんかこうドラマチックな展開の割にはいまいち盛り上がりにかけるような。冒頭から登場人物を把握するまでもちょっとわかりにくい。一度どん底に落ちた男たちの夢再び! という感じがあまり伝わってこなくて、どこか淡々とた雰囲気でストーリーが進みます。これまた「実話」を元にしているので、そういう影響もあったのかもしれませんが。主役のレッド・ポラード(トビー・マグワイヤ)が「もう一人」の主役シービスケットと再開するシーンなんかはグッと来るものがありましたけれど。

映画脚本はアクション(行動)によって動かすんだというシド・フィールドの主張にはかなり合致していて、余計な言葉でグダグダ説明されるようなことなく、テンポよく進む感じは役者の演技と相まって良かった。

しかしまあ、やはり本職の脚本家が「良い」と考える脚本が、私のような素人にとって「良い」と感じられるわけでもないのでしょうね。ミュージシャンズ・ミュージシャンが、必ずしも一般受けしないように。しかし、そういうものの良さを理解できるような審美眼は身につけたいので、日々勉強…
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