猿山リム

ロイドの牛乳屋の猿山リムのレビュー・感想・評価

ロイドの牛乳屋(1936年製作の映画)
2.5
 丑年に牛の映画を観ようと「牛乳」辺りを検索したときヒットした作品。
 三大喜劇王のうち、そういえばロイド作品は観たことなかったなと手に取る。


 成績のイマイチな牛乳配達員の主人公が、ひょんなことからボクシングをさせられドタバタするコメディ。

 完全無表情で面白いことをするキートンと対照的に、笑顔で面白いことをするロイドな立ち位置なのかしら。
 現代の笑いに通じるコメディの路線を拓いたのかもしれないが、逆に現代まで精錬されて進化した路線でもある。
 いろんな人のレヴューを読むと、低めな紹介が多いのはそんな理由もあるのかもしれない。

 昔の映画だから、物語は単調かと思いきや、色々伏線が練り込まれていて芸が細かい。
 
 牛乳屋がボクシングをする映画で、丑年に牛の映画としてどうかというと…
 冒頭の映画会社のロゴ・・・や、パラマウントではあるんだけど・・・そのあとMGMのライオンの代わりに牛が「もー」と叫ぶシーンがあったので、牛映画としても完成されたと認識している。
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