ゴン吉

プリティ・リーグのゴン吉のレビュー・感想・評価

プリティ・リーグ(1992年製作の映画)
4.0
戦時下に作られた全米女子プロ野球リーグの初代メンバーたちの奮闘を描いたスポーツヒューマンドラマ。 
ジーナ・デイヴィスが主演、ロリ・ペティ、ミーガン・カヴァナー、マドンナ、ロージー・オドネル、アン・キューザック、フレディ・シンプソン、ビティ・シュラム、トム・ハンクスらが共演。 

1943年のオレゴン州ウィラメット。人妻のドティ(ジーナ・デイヴィス)はアマチュアソフトボール選手として活躍していたが、女子プロ野球選手として週給75ドルでスカウトの声がかかる。酪農での週給が30ドルだったこともあり、妹のキット(ロリ・ペティ)と一緒にハーヴィー球場で入団テストを受けることに。その道中で、実力はあるが器量の悪いマーラ(ミーガン・カヴァナー)も加わり、三人は全米女子プロ野球リーグの初代メンバーに選ばれてピーチズに配属される。メンバーは元ダンサーのメイ(マドンナ)や文盲のシャリー(アン・キューザック)、元ミス・ジョージア州のエレン(フレディ・シンプソン)、生意気な息子を連れた主婦エヴリン(ビティ・シュラム)など様々。そんな彼女たちは、レディとしてマナー教室でレッスンを受けさせられたり、ユニホームはミニスカートであるなど野球選手とは思えない扱いを受けながらも試合に望む。当初はがら空きだったスタンドも、彼女たちのプレイが注目されるようになり、観客が増えていく。やる気のなかった監督(トム・ハンクス)も、やがて熱心に采配を奮うようになり、ピーチズはワールドシリーズ進出を決める。果たして彼女たちは優勝することができるのか?

戦時下における女子プロ野球リーグの選手たちの奮闘と活躍を描いたスポーツドラマ。
主題歌「マイ・プレイグラウンド」を書き下ろしたシンガーソングライターのマドンナも選手役として出演している。
夫の戦死や姉妹喧嘩によるトレード、子連れでの遠征など、女性ならではの問題に直面し、様々な人間ドラマが熱い。
チームの存続をかけてお色気プレーも厭わないなど、女性選手ならではのエピソードも興味深い。
なかでも主人公たちの姉妹ならではの軋轢や絆が感慨深い。
「高めは見送って」
「高めが好きなの」  

2024.4 NHK BSで鑑賞(プレミアムシネマ・字幕:北村広子)
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