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プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂のRのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2010年のアメリカの作品。

監督は「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」のマイク・ニューウェル。

あらすじ

幼い頃、孤児だったダスタンは国王にその勇気を讃えられ、下級階級からペルシャ帝国の王子として迎えられる。
成長したダスタン(ジェイク・ギレンホール「ロードハウス 孤独の街」)は義兄弟たちや叔父の二ザム(ベン・キングズレー「毒」)と共に聖なる都アラムート攻めを決行するが、そこでダスタンは偶然、アラムートの秘宝である、自分以外の全ての時間が1分戻る「時間の砂」が入った短剣を手に入れる。

ディズニープラスにて、この前観た「ロードハウス」がめちゃくちゃ面白かったので、ジェイク主演作また観たいなぁと思っていたところ、ディズニープラスで無作為に選んだ中に今作があったので、じゃあ観るかと思い、鑑賞。

お話はあらすじの通り、どうやら同名のゲームの実写化映画ということらしい、へー、全然知らなかった!

で、注目すべきはやっぱジェイク!まだ今みたいなクセ強な感じは薄めで、若手でフレッシュという感じではあるんだけど、何より、ペルシャ帝国の王子という役柄からか、やたらツヤツヤした長髪をサラサラ言わせて、しかも服装は筋肉をよく見せるためか、素肌にアラビア衣装風という、なんか今のイメージと全く似ても似つかない感じが面白い。

で、その上でやはり冒頭のアクションシークエンスが見応えある。若手俳優としての体技をフルに活かして俊敏な動きを見せつつ、敵の攻撃をかわしたり、城壁をよじ登ったり、格闘アクションを繰り広げたりとTHEアクションという感じで、それをジェイクが演じてるというだけでやっぱ新鮮。

で、お話的にはタイトル通り「時間の砂」が入った短剣を巡って、色々と冒険する感じ。

この短剣のギミックがちょっと面白くて短剣の柄についた宝石(という名のボタンw)をポチッとな!すると押したダスタンが体から幽体離脱して、砂のような流線状になって時間が遡っていくという不思議短剣!!

ただ、そんな不思議短剣が出てくるもんだから、その描写があると期待してたら、どうやら、その力を使うために必要な「時間の砂」がめちゃくちゃ貴重らしく、お試しでダスタンがなんでもないところで2回くらい使っちゃったもんだから、それ以降全然使わねぇ笑。

だから、ぶっちゃけ短剣自体はほとんどマクガフィン的な代物で、そのほとんどは短剣を巡るお話なわけなんだけど、まぁだったら「ハムナプトラ」的なお宝争奪戦!みたいな感じにもつれ込むと思いきや、割とそっちもそうならずにかなり地味な展開とわずかながらのアドベンチャーという、かなり肩透かしな印象。

ということでぶっちゃけお話的にはかなり退屈、加えて、キャラクターもジェイクとその他割と豪華な布陣のキャスト陣による演技によって引っ張ってる感じで、あんまり魅力的じゃないんだけど、ただ一つだけ良かったシーンがあって、それが終盤、ダスタンとアラムートの女王で、ヒロインのジェマ・アータートン(「キングスマン:ファースト・エージェント」)が行動を共にする中で仲間になる悪徳商人シーク・アマール(アルフレッド・モリーナ「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」)の部下でンバカの戦士でナイフ使いの名手セッソ(スティーヴ・トゥーサント「S.W.A.T VSデビル」)のシーン。途中、敵の暗殺団に短剣が奪われちゃうんだけど、ダスタンが短剣を取り戻し仲間たちと宮殿に潜入する中で、なぜか単身でセッソが短剣を取り戻すことに。で、短剣を前に暗殺団の1人と死闘を繰り広げて、辛くも戦いに打ち勝つんだけど、やはりセッソも致命傷を負ってしまう。後方からは敵の追手が攻めてくる中で、力を振り絞り遥か彼方にいるシーク・アマールがいる場所まで短剣を放り投げて、近くの木にグサッ!まるで同じパワーキャラとして弁慶を彷彿とするような最期を遂げるのもカッコいいんだけど、長年の絆で、短剣が木に刺さった、つまりセッソが戻れない状況をいち早く察知し、その死を知る瞬間のアルフレッド・モリーナの切なげな顔が抜群!!いやぁ、やっぱ役者はいいんだよなぁ…。

という感じでぶっちゃけ面白いかで言えば、個人的にはそれほど…って感じなんだけど、まだフレッシュなジェイクやその他役者陣の好演を見る意味では楽しめるかもしれない作品です。
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