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大理石の男のABBAッキオのレビュー・感想・評価

大理石の男(1977年製作の映画)
4.5
アンジェイ・ワイダは、人間の自由を奪う権力の起源を問い続けた人だと思う。この映画は戦後ポーランド社会を背景に、若い女学生が体制によって隠された歴史を掘り起こす形で進んでいく。労働英雄を作り出した社会主義の幻影は1950年代や60年代にソ連、中国、北朝鮮が楽園と見なされていたことを思い出させる。かつての労働英雄と女学生との人間的なふれあいが、単なる反体制の政治映画ではない輝きを見せる。
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