1982年3月4日、高田馬場・ACTミニシアターで鑑賞。
今井正監督作品。
茨城県の零細農家の次男と三男を中心に描いた物語。
農民の子供として生まれたのだが、土地も持てず、貧困生活とそれに伴う不遇の生活。
こうした兄弟を描いているのだが、大きな帆をふくらませて霞ヶ浦(だったか?)で行う独特の漁の風景は美しかった。
物語の不遇さ、そしてそれに反比例するような情緒豊かな風景の対比によって、名作としての地位を得たのではないだろうか。
加藤嘉さんには、助演男優賞を差し上げたくなるほどの素晴らしい演技を見せてくれて、感謝したい。