kazu1961

米のkazu1961のレビュー・感想・評価

(1957年製作の映画)
4.0
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-549 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋とても痛いエンディング。。。これが当時の農漁村のリアルなんでしょうね。。。本作、霞ヶ浦の美しい田園風景と共に、封建的な因習の残る農村の人間たちの生活をドキュメンタリーのごとくリアルに描いた作品。農地・土地を持つことの大切さと、そうでない場合の生きていくことの大変さがほんとリアルに描かれています。

🖋️今井正監督が初めて手がけたカラー作品としても知られる隠れた傑作。1950年代の農漁村の生活していく苦しさ、そして農業の手法、漁業の手法など日本の原風景がリアルに伝わってくるだけでも貴重な記録だと思います。この60年でこんなにも変わったことに驚きです。。。

🖋️エンディングまでリアルが貫かれているのが観ているものの胸を抉ります。終始冷静に諦念を描いているところがほんと凄い。後半の30分の出来事が一気呵成に観るものを惹きつけます。。。望むらくは、この先に微かな希望があって欲しいと。

😔Story:(参考: allcinema )
田植えが終わり村祭りが行われるころ、村の若者たちは対岸の娘たちを冷やかす夜遊びに興じていた。田村次男も対岸を襲うが、農家で黙々と働く千代を見かけ、淡い恋心を抱く。次男は漁を始めるが、それが原因で千代の母親と口論となってしまう。やがて次男は仙吉と帆曳きを始めるが、無鉄砲な仙吉は千代たちの境界線を越えて漁をするようになった。

🔸Database🔸
・邦題 :『米』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 1957
・日本公開: 1957/03/04
・上映時間: 118分
・受賞 : 第8回ブルーリボン賞
作品賞、監督賞、企画賞(マキノ光雄)、主演女優賞(望月優子)
・監督 : 今井正
・脚本 : 八木保太郎
・原作 : ※※※
・撮影 : 中尾駿一郎
・音楽 : 芥川也寸志
・出演 : 望月優子、江原真二郎、木村功、中村雅子、加藤嘉、原泉

🔸Overview (映画. com)🔸
農漁村の老若男女のたくましい生活力を描いたイーストマン・カラー色彩の問題作。原作、脚色は「地底の歌」の八木保太郎、監督は「真昼の暗黒」の今井正、撮影は「狙われた男」の中尾駿一郎。出演者は、江原真二郎、中村雅子の二新人を中心に、「警視庁物語 白昼魔」の木村功、南原伸二、「恐怖の空中殺人」の中原ひとみ、他に望月優子、東野英治郎、加藤嘉、杉狂児、日野明子のヴェテラン陣。新人岡田敏子も抜擢されている。
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