妙に楽しかった
クルーゲ作品おかわり。
2作目鑑賞。
爪を噛む仕草。
彼女の横顔。
ポルトガルに
向かうシーンは素敵だった。
堕胎専門医という
違法業をする事で、
子ども3人と夫を養っていた女。
職を追われた事を切っ掛けに
社会意識に目覚め、
社会問題の告発に生き甲斐を感じ、
クールに暴走しちゃう物語。
今作品も自立心があり、
攻撃性と闘争心を
むき出しにすることに躊躇いのない、
ピュアな女性にスポットを当てる。
違うのは家庭があるという
守られた中にいる女である点。
嫌な奴と思ったけれど、夫いい人。
働かないと会社はクビになるけれど、
疎かであっても主婦はクビになりにくい。
労働対価は支払われなくても
居場所があるって強いわ、
ってことを気づかせてくれる。←そう?
度々挟まれるストーリーとは離れた
映像やイラスト。
物語に含みを持たせる…
ものなのかもしれないけれど、
只の匂わせなのかもしれないなぁ
なんて思ってみる。
付けられた音楽たちのセレクトが
なーんとなく乱暴で、
やっつけ仕事にも思えたり、
考え抜いての「敢えて」にも思えたり。
そういう部分にも
気持ちが揺さぶられたように思えたし、
色んな監督を
引き合いに出そうと思ったけれど
クルーゲはクルーゲなんだなって思った。