『バービー』劇中の、アメリカフェレーラの2分半のスピーチ(女性が社会から求められている役割や立ち回りがいかに矛盾に満ちているか)は、現代女性の心の声を表象してエンパワーメントしたと評価されていたけれど、
この映画のケイトは、いかにその不可能な要求をかわし、二足の草鞋のなかで相手を貶めることなく振る舞っていくかを現実的に描いていると思う
昨今のフェミニズム風潮の高まりは、『バービー』のかなり直接的な表現も含めて気になっていたけど、10年以上前のこの映画もその類でありながらすごく軽やかだなと思った
こういうアメリカンコメディ、現実軽視(必ずハッピーエンド・ヘマばかりの主人公のことを周りが許しちゃう)であまり好きじゃなかったけど、これは良かった