当時、某レンタルビデオ店においてスマッシュヒットしていた作品である。
名作「ポセイドン・アドベンチャー」のリメイクであるのに加えて、題材的に「タイタニック」も連想されてしまう妙なハードルの高さを感じるがその出来や如何に。
「ポセイドン・アドベンチャー」との比較であまり評判は芳しくないイメージだが、98分という尺でキャラクターの深掘りを限界まで希釈して、パニックの連続劇にしている点ではなかなか見ごたえはある。
2000年代の”ディザスターもの”の中でも劇中の殆どで鑑賞者に息苦しさを感じさせる点のみに着目するとトップクラスの出来。
カート・ラッセル主演らしく元消防士かつNY市長というなろう主人公も真っ青のスーパーヒーローっぷりは、90年代を引きずっている感じなのかな。笑
終盤に「アルマゲドン」のマネごとをし始めるが、ここまで来たら全員生還ルートでも良かった気もする不必要なお涙頂戴であった。笑
息もつかせぬ怒涛の展開から脱出までのアトラクションのような構成で、暇つぶしにはもってこい。
とりあえず間違っても閉所恐怖症の人間は観ないほうが良い。