タクマ

紀子の食卓のタクマのレビュー・感想・評価

紀子の食卓(2005年製作の映画)
3.8
見たで。
自殺サークルと家出少女の自分探しの物語が交差し起きる家族の崩壊。話しとしては激重やし見てて結構鬱やと思うのに終盤は地獄の家族団欒に解放感と爽やかさも感じる人生謳歌へ。人はどこかで理想の自分を演じ過ぎてるのかもしれない。貴方は貴方の関係者ですか?
これ、主人公のお父さんに共感できる所とできない所が両極端すぎて個人的には彼が出てる場面が見ていて一番しんどくなった💦家族っていう部分にフューチャーしてる作品に見える様で社会の中での他者との向き合い方とかその中での自分自身の幸せをどう見つけて行けば良いのか見たいな哲学的な話しに感じたかな。
結局、人とも向き合わないし相手もしたくねえ!じゃなんの前にも進めないし必要最低限のレベルは周りを信頼したいよねと言うのが本音やけどそれが誰かに期待したり求め過ぎたりしちゃうと遅かれ早かれ人間関係の破滅に近づいてる気がする。とかいいつつもこの映画に出てる主人公のお父さんが泣いてる姿をみてこういうのになったら苦痛だから俺は自分からは人と距離摘めないんだよって思ちゃった俺も大概もうダメかもしれんけどね😓
人間って理想とか云々じゃなく今の自分が本当に生きたい様に生きれてるって感じれた時が一番幸福を感じれる、そんな映画。見る前は観賞後はもっと引きずるかなあって思ってたけど意外とそんな事なくてどっちかと言うとすごく吹っ切れた気分にさせてもらえる私にとっては快作だった。ただもう2度とこれは見れないねって言ってた人達の感想もわかる気がする。
タクマ

タクマ