幼少期に観たシリーズ3作品は、現実に起こっているんじゃないか?というゾクゾク感に襲われたと同時に「審判の日が来た未来が訪れた世界はどう描かれるのか」が気になっていた。
そういう点で、個人的にめちゃくちゃ期待が高まっていた作品。
公開時は酷評が相次いだわけだが、後にDVDレンタルで鑑賞したときに抱いた感想は…
「え?おもしろ!」
まず世界観の構築が上手い!
ディストピアの荒廃した世界で、人間vs機械との戦争が起きているシリアスさをヒシヒシと感じた。
CGもかなり使われているが、メカニックな戦闘シーンと、人間との融合も面白かった。
また、ジョンが主人公と思いきや、心臓のみ人間(臓器)のマーカスの葛藤がメインとなり、人間と機械との狭間で生きる姿を通して我々の倫理観を試してきていたのが何とも味わい深かった。
2時間に収めた急ピッチさよりも、次回作に期待膨らむ終わり方だっただけに、続編が出なかったことは残念でならない。
世界戦を変更して別の作品も世に出てきたが、個人的に地味に好きなのが今作である。
キャメロンの作った過去2作品とは別物ながら、サム・ワーシントンの配役は『アバター』のキャメロン繋がりでもあったというのも熱い。
もし、会社が破産せずに三部作になっていたら、どのような世界線になっていたのだろう……?
想像しただけで胸膨らむ。