ろく

幕末純情伝のろくのレビュー・感想・評価

幕末純情伝(1991年製作の映画)
3.2
「演技とは絶叫するものだ」と監督はじめ全員思っているのがなんとも痛々しいレベルになっている。

牧瀬理穂絶好調のころの作品でしかも原案はつかこうへい。当時観ていた映画としてつかこうへい原作はあたりだらけだったので(「蒲田行進曲」や「二代目はクリスチャン」ね)これも当然あたりだろうと思っていた僕の幻想を見事に叩き割ってくれた本作。うん、監督薬師寺のせいだからな。今回久々に再視聴したけどその気持ちは変わらない。

ただ完全に嫌いなのって言われるとそこが難しい。嫌いだけど嫌いじゃないの。もともと幕末好きだし(これ好きじゃなかったら状況全くわからなかったのではないか)さらに牧瀬も大好きな女優。畢竟甘くなってしまう。すまんすまん。

でも最後の菜の花畑はまずいからな。これは完璧にアイドル映画の何も考えてないやつ。やっぱり薬師寺が悪いんだよ。

そして殺陣シーンも下手過ぎて苦笑する。まあ牧瀬はアイドルだから許すとして杉本哲太、お前だよ、問題は。もっとjacなどに学べと言いたい。

グチグチ書いたけど牧瀬のかわいさはなかなか描けているので評価は少し甘え。普通ならこれより星ひとつ下ですぜ。
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