『燃ゆる女の肖像』よりこちらの作品の方が豊かで切なく、シアマ監督の描きたい本来の姿が描けているように感じる。私はこちらの方が好み。
ラストが秀逸だった。天井を見上げる意味をマリー(ポーリーヌ・アキュアールさん)が語るシーンがあるが、マリーは最後天井を見上げるカットで終わる。青春の終わり、儚い恋の終わりが伝わるラストだった。
マリーだけでなくマリーの友達の思春期特有の危なさも描かれており、全体的に少女たちのアンビバレンスを美しい画で描いてある。観るに美しく切ない映画。
cc/少女に恋した少女の夏──
はじめての 痛み