ちゃあさん

水の中のつぼみのちゃあさんのネタバレレビュー・内容・結末

水の中のつぼみ(2007年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

セリーヌ・シアマ監督の初期の作品という事で鑑賞。

10代の女の子達の、大人になろうとする心と体の微妙な戸惑いや揺れを描く。

シンクロナイズドスイミング(今はアートスイミングって言うの?w)のキャプテンのフロリアーヌに一目惚れしたマリーは、なんとかお近づきになろうと奔走する。なんとなくパシリからお友達っぽい関係になった2人。
妖艶な容姿で男関係が派手に見えるフロリアーヌだが、意外な事実をマリーに打ち明ける……

フロリアーヌ役のアデル・エネルは「燃ゆる女の肖像」にも出演。役も同じような感じw

作品の手法としては「秘密の森の、その向こう」の撮り方に近いかも。自然に演技させて切り取るという。

あとマクドナルドの店員さんのちょい役、セリーヌ・シアマ監督だと思う!!😳


よくある、イケてる組とそうでない組のそれぞれの青春!!みたいな一面もありつつ…
自分は主人公のマリーではなく、フロリアーヌの抱える孤独感に目がいった。
後半にあるキスシーンで、マリーが自分に好意を持っている事を感じたフロリアーヌは、さっさと立ち去ってしまう。
恋愛のパートナーではなく、心から許せる友達が欲しかったのだ。
ラストのダンスシーンが切なく感じる。


一方フラれた主人公は、ラストのラストで覚醒した模様w