わたP

デンデラのわたPのレビュー・感想・評価

デンデラ(2011年製作の映画)
3.0
ババアの下ネタとか聞きたくねえよ

村の姥捨ての風習で70になると山に捨てられていたババア達が実は生き残り、自分達だけで生活をしていた。というストーリー。そのコミュニティの名前をデンデラと呼ぶ
ババア達が結託して自分を捨てた村=男達中心の社会に復讐をしようとするのだけれど、主人公ははてしてそれが正しいことなのかと悩む。デンデラ内でもその価値観の違いで対立するグループがあって、ババアの揉め事とか見たくねえよ。

ところが物語は一転、熊と戦います。
もう一回言います、ババアと熊が戦います。三度も。
ババアの中に弓使いのババアがいるのだけど、このババアが無駄にかっこよくて大笑いしてしまった。
ただそれまで頑張っていた雰囲気作りが、熊の造型で台無し。
もうぬいぐるみです。
ババアがぬいぐるみと戦います。
ゴア描写なんかはわりとちゃんとしているだけに、あのぬいぐるみは酷い。
「ちょっとこのクオリティは...」
「大丈夫大丈夫、カメラ早く動かしたり編集でなんとかするから、大丈夫大丈夫」
とかいうのを想像してしまうくらい、全然大丈夫じゃない。
しっかりババアとぬいぐるみが戦ってます。

ラストも妙に後味の悪い方向へ持って行っているけれど、結局正しいのか、正しく無さを描いたのかわかりませんでした。
わたP

わたP